11月28日 自転車 |
先日、自転車を買った。 それはクロスバイクと言って、3×8段変速で舗装道をシャーシャーと走る用タイプ。お値段は34335円で師匠お勧めのハイコストパフォーマンスモデル。 なんで自転車なのかと言うと、師匠が時々クロスバイクにまたがって大和から私ん所に来てくれる。それを見てて、欲しくなった。それに運動にもなりそうだし。 元々私は、自転車は好きだった方で、12〜13歳の頃には油坂峠に上って、猛スピードで下ってくるという今では考えられないような遊びをしていた。また、20歳頃には、寝袋を背負って1週間ばかりのサイクリングをした事もある。 しかし、ある冬の寒い日に、当時住んでた野一色から梅林公園へ行った帰り道に、サドルに載せたお尻のあたりに違和感を覚え、その翌日から苦悶の日々を送るはめになってしまった。それで自転車が怖くなって捨てた。今から20年以上も前の事でした。 今回、師匠に「お尻は大丈夫か?」と聞いたところ「今の自転車は性能が良いから、全く大丈夫だ」と言うので、購入の運びとなりました。 さて、20年ぶりの自転車です。目的地を高鷲と決めて、出発する。 まず感じたのは、なぜか、はずかしい(師匠に聞いたところ、やはり、そういうモンらしい。ようするに歳なんだと)。そして、ハンドルがグラグラして、とても怖い。真っ直ぐ走れないし、ちょっとした段差に乗り上げるだけでコケそうになる。こりゃあ、国道を走るのはキケンです。それで長良川沿いの道に入り、そのままサイクリングロードへ出る。ここでしばしの練習です。白線上を走ってみたり、後ろを見たり、片手離したり・・・。 そんな事を試みてるうちに、100m位前に、自転車に乗ったオジサンを発見する。こりゃあ気持ちよく追い抜かねばなりません。そしてギアを上げてシャーシャーと追い抜く。気持いい。追い抜いたからには、引き離さなければならないんで、もっとシャーシャーと漕ぐ。で、十分に離れた所で、しばし休憩。う〜ん、太ももが痛いぜ。 その後、国道に出て北上する。さっきの練習で、少しは慣れた。車で通ってるときには気づかなかったけど、このあたりは、ずっと上り坂です。ペダルを漕ぐごとに太ももがやや張って、汗もジワッとにじんでくる。運動してるみたいで気持ちよい。そして目的地の高鷲商工会に到着。もう、ノドがカラカラで、すぐにお茶を買おうと自転車から降りた。すると・・・、太ももがガクガクして、真っ直ぐには歩けない。自転車に乗っている時には、確かに太ももの張りを感じてたけれど、これほど効いているとは・・。こりゃあ、基礎体力が無さ過ぎですわ。 帰り道は下りなんで楽チン。しかしスピードが出すぎて怖い。ここでコケたら、あのガードレールに弾かれて車道に投げ出され、後ろから走ってくる車に轢かれてしまう。そこまで想像してしまうほどの恐怖感がある。それに、汗が引きすぎて寒いし、時雨雲が流れてきて小雨まで降ってきた。カゼ引きそうです。でもまあ、無事帰還。 走行距離20km強、標高差200m位、2時間ばかりの軟弱ツーリングではありましたが、なかなか楽しいもんでありました。 でも、お尻は痛かったゾ。大丈夫かな?。 |
(こんな道を走る自転車ではない) |
12月12日 自転車その2 |
今回も自転車です。 今日は、九頭竜の伊勢川方面を走りました。 今日びの自転車はタイヤが簡単に取り外せます。だから私のジムニーにも詰め込む事が出来たので、箱が瀬橋のちょっと先まで車で行って、そこからのスタート。本当は、その橋からスタートの予定でしたが、このあたりサルがウヨウヨしてます。これ、きっと観光客がエサを与えるんでしょうねえ。野生動物にはあんまりエサはやらないほうがいいと思うけどなぁ。場所によっては、悲惨な事にも繋がってるし・・。それから、一部の人には、野生動物のエサにならないよう注意しましょう。 さて、とりあえず自転車をシャーシャー漕いで、まず面谷鉱山跡地を目指す。ここは明治から大正にかけて、主に銅を産出して、多いときには3000人の人々が生活してたんだそうな。資料写真を見ると、それもうなづけます。ただ、今では荒涼とした風景があるのみで、その栄華を想像するのは困難。時代の流れを感じるのみです。また、それに沿った面谷川は、埋まってるとはいえ、イワナが釣れそう。ただし、ここの魚は、いまだ鉱毒の影響があるようなんで食べないほうがよろしい。 さて、ここを自転車で行こうとすると、未舗装なんで、私のクロスバイクには不向き。ガレバもある。それに5kmの距離で100mの標高差は私にはキツイ。ここでは4回位は歩きました。そして帰り道は本来楽な下りとなるんですが、前述の通り道が悪いので、ほとんどお尻を浮かせて走らねばならないんで、疲れます。 その後は本道に出て、伊勢方面を目指す。ここは、多少のアップダウンがあるもののダム湖沿いなんで平均すれば標高差はゼロ。車もほとんど通らないので、軽快にシャーシャーと走れます。太ももも適度にピリピリしてて心地よい。伊勢橋を渡った所で引き返そうと思ったけど、気持ち好いんで、もう少し行ってビールを飲む。気温10度ながらノドがカラカラだから、どんどん飲めます。旨いな〜。 暫らく休んで帰り道。ところが・・。太ももが痛い。お尻も痛い。う〜ん、次回は帰りの体力も考えねば・・・。 この日の走行距離は約37km。4時間ばかりのツーリングでした。 |
(荷暮川上流の二又) |
12月19日 自転車その3 |
またまた自転車です。これ、結構はまります。 今回も九頭竜の箱が瀬橋まで車で行って、やはりサルの集団にビビッて、もう少し先からのスタート。ただし、この日は荷暮川を目指す。私の場合、川が見たくて仕方がないので、どうしても林道を走らねばなりません。それには私の買ったクロスバイクでは、やや不向き。しかも、パンク修理道具も持ってない(使い方も知らないし)。ちょっとした自殺行為です。もしも途中でパンクした場合には(私の履いてるタイヤパターンはツルツルで、とても林道を走るソレではない)、自転車を押して、トボトボと十数kmを歩くことになる。来年にはパンク修理技術を身につけて、タイヤも林道用の物に変えなければなりません。 さて、まずは舗装道をシャーシャー漕いで荷暮の集落に着く。ここはもう冬支度が終わって静かなもんです。ただ一人、後片付けをしてたオジサンと目礼をして林道に入る。 ここは2年位前から林道工事をしてて、しばらく入っておりませんでしたが、その工事もようやく終わっておりました。これで来年は釣りが出来そうです。ただし、第一堰堤までは悲惨なほどのジャリッ川になってしまった。第二堰堤までもよろしくない。しかし、その上流はほぼ安泰。まあ、多少は埋まっておりますが、見覚えのあるポイントも多く、この川の名物の、直径10mはあろうかという大岩(右写真)は、ピクリとも動いておりませんでした。自然の川は強いゾ。 そんな風に川を見ながらペダルをゼーゼーと漕いでると、不思議な事に、なんとなく谷に吸い込まれそうな気になってしまう。谷が深ければ深いほど、そうなる。これは帰り道の時のほうがもっと顕著で、そこそこスピードが出て、そこでブレーキを握ると、タイヤがズルズルと滑って、そのまま谷底に落ちてしまう自分が、簡単に想像できる。「ここで落ちて死ぬと、はずかしいな〜」。そう思う。 荷暮林道は上流二又まで確認してUターン。その後は、また伊勢方面を行く。 途中でクマ棚らしきものを発見したけど、山の中腹だったんで確認は出来ませんでした。でもあれは、きっとクマ棚です。今年はエサが少なかったからクマ棚も中々見つからない。だから里に出た。 そして伊勢。数件の集落はもちろん無人です。 この伊勢という地域には、元伊勢伝説と言うのが伝わってて、大昔、ここに伊勢神宮があったというのです。当時には36の社があったんだそうな。もちろん、伝説ですが・・・。 ここで、しばしの休憩。ビールをゴクゴク飲む。ノドがカラカラだから、やはり美味い。しかし、本当は少し横になりたい。でも、曇り空の中でじっとしてると寒い。暖冬とはいえ12月の九頭竜です。それから、周りの林の中から、何かが出てきそうで怖い。それは、クマであったり、アマテラスの縁者であったり・・・。 早々と退散しました。 この日の走行距離は47km。太もものピリピリ感が心地よいです。 |